
公益社団法人 千葉県鍼灸マッサージ師会で広報を担当している赤沼です。
日頃は会報誌の編集などを手掛けていますが、最近ずっと胸の中で温めていた「ある問い」がありました。
「どうすれば、新しい仲間(会員)が増えるのだろう?」
これは当会に限らず、全国の鍼灸マッサージ業界団体が直面している共通の課題です。
会員の高齢化が進み、若い先生の入会は減少傾向。
年齢構成を見ると、まさにキレイな逆ピラミッド型になっています。
「このままではいけない、会員を増やさねば!」
そう焦る気持ちがありました。
しかし、ふと立ち止まったのです。
「数を追いかける前に、根本的なことを見落としていないだろうか?」と…
そこで今回、頭の中を整理するためにAI(ChatGPT)とじっくり対話してみることにしました。
私が最初に投げかけたのは、ごくストレートな悩みでした。
返ってきた答えは、私の予想を良い意味で裏切るものでした。
目からウロコが落ちる思いでした。
私の頭の中は「入会促進」「会員募集」という言葉でいっぱいだったからです。
でも冷静に考えれば当然のこと。
存在を知らない場所に人は飛び込めません。
どんなに素晴らしい志や魅力的な研修を行っていても伝わっていなければ「存在しない」のと同じなのです。
広報の起点とは「認知」である。
その原点を突きつけられました。
散散対話を進める中で、特に胸に刺さったフレーズがあります。
一般的な団体のWebサイトを開くと「〇月〇日、理事会を開催しました」「定期総会が無事に終了しました」といった報告記事が目立ちます。
もちろんこれらは健全な組織運営に不可欠な記録です。
しかし、外から見ている学生さんや若手の施術家が知りたいのは、そこではありません。
◎どんな先生たちが、どんな想いで活動しているのか?
◎どんな情熱を持って地域医療や患者さんに向き合っているのか?
伝えるべきは無機質なイベント名ではなく人の温もりと物語だったのです。
✅ 熱い想いを持つ理事紹介
✅ 若手鍼灸師のリアルな奮闘記
✅ 開業ストーリー
✅ 訪問鍼灸マッサージの1日
✅ 未来の医療人へのメッセージ
こうした人の顔が見える発信こそが読み手の心を動かすのだと強く実感しました。
今回、最も視野が広がったのはこの気づきでした。
これまで私は、どこか「会報誌に載せた内容を、そのままWebにも転載する」という感覚でいました。
しかし、それぞれのメディアは届く相手も役割も全く異なります。
《紙の会報誌》
既存の会員様との絆を深め、安心感と価値を届けるインナー広報
《Web・SNS》
学生、勤務鍼灸師、開業検討者、行政、医療関係者、地域住民など多様な未来の仲間・パートナーへ開かれたオープン広報
Webやブログは、まさに千葉県鍼灸マッサージ師会の顔であり外に向けた名刺。
役割の違いを意識することで発信の方向性が一気にクリアになりました。
AIはさらに提案してくれました。
未来の仲間は新卒の学生さんだけではありません。
✅スキルアップや横の繋がりを求めている勤務鍼灸マッサージ師の先生
✅これから一人で立ち上がろうとしている開業予定の先生
✅一度現場を離れ、再び地域医療へ復帰しようとしている先生
枠組みを広げることで私たちの広報が届くべき相手はもっとたくさんいることに気づかされました。
最後、私は核心となる質問を投げかけました。
AIの答えは非常にシンプルで、かつ本質的でした。
人は、知らないものを好きにはなれません。
魅力を感じないものを応援することもできません。
活動を知ってもらい、魅力的な先生方を知ってもらい、この業界の素晴らしさを知ってもらう。
その地道な積み重ねの先にしか「この会、なんだか温かくて面白そう」「ここなら一緒に歩んでみたい」という本当の入会意思は生まれないのだと確信しました。
今回のAIとの対話は、単にアイデアをもらう作業ではなく自分自身の広報への想いを再発見する貴重な時間となりました。
広報の仕事は、単なるお知らせの掲示板ではありません。
会の魅力を紡ぎ、人と人をつなぎ未来へ向けて希望の種をまく仕事です。
会員を一瞬で倍増させる魔法はありません。
しかし、私たちのひとつひとつの発信が誰かの心に届き小さな共感を生むこと。
それこそが未来への第一歩です。
会報誌では大切な会員の皆さまへ感謝と情報をお届けし、Webやブログでは未来の仲間や地域社会へ向けて千葉県鍼灸マッサージ師会の熱い魅力をこれからも発信していきます。
「こんな先生を取り上げてほしい!」「こんなテーマの記事が読みたい!」など、ご意見・ご感想をぜひお寄せください。
広報は皆さんと一緒に作り上げていくものです。
次回もどうぞお楽しみに!
